120/300MHz帯エアバンド受信専用モービルアンテナ ダイヤモンド D103

ALINCO製ハンディ広帯域受信機「DJ-X7」、「DJ-X81」、「DJ-X11」での受信感度向上を目指して、ダイヤモンド(第一電波工業)の120/300MHz帯エアバンド受信専用モービルアンテナ「D103」を購入しました。

受信を始めた当初は、1本のアンテナで何でも受信出来る広帯域受信用アンテナがあればよいと思っておりましたが、最近、ApexRadioの長中短波受信用アンテナ303WA-2で専用アンテナの効果を実感したので、エアバンド専用アンテナを購入してみました。「D103」のアンテナの長さは1.3m。303WA-2より短く、MA500より長い感じです。303WA-2は夜間の短波放送受信にしか使っていないので、昼間、アンテナを「D103」に交換し、2台の受信機でエアバンドの受信をしてみました。受信した結果は以下の通り。

<DJ-X11+D103>
・120.5MHzの東京航空交通管制部(東京コントロール)関東西セクター
→今まで通り感度良好。

・128.8MHzの羽田ATIS
→受信ランプは点灯するものの音声は不明。

<DJ-X81+D103>
・120.5MHzの東京航空交通管制部(東京コントロール)関東西セクター
→今まで通り感度良好。しかしDJ-X11でかろうじて受信出来る微弱な電波になると受信不可。

・128.8MHzの羽田ATIS
→雑音は入るものの、音声が聞き取れるレベルで受信可能。

また、私はダイヤモンド(第一電波工業)の受信用分配器/混合器SS500を2つ使って2本のアンテナを集約し、それを2台の受信機に分配しているので、もう1本のアンテナであるAOR MA500を取り外してみると、DJ-X81でも羽田ATISの音声が聞こえなくなりました。よって、「D103」によるエアバンド受信感度向上は間違いないと言えるでしょう。

特定周波数に合わせた専用アンテナの効果をまたしても実感しました。聴きたい無線の周波数が決まっているのならば、目的の周波数に合わせた専用アンテナが一番効果的だと改めて実感しました。

ところで、上記のように同じアンテナでもDJ-X11とDJ-X81で受信感度が異っております。DJ-X11はALINCOのハンディ広帯域受信機の最上位モデルであり、DJ-X81よりも受信感度が良いものだと思っていたので、意外な結果でした。そこで調べてみると、DJ-X11はAGC(Automatic Gain Control)という機能が無効化されているため、AM音声の受信が聞き取りづらいという情報がありました。これは、ACARS(Aircraft Communications Addressing and Reporting System、エーカーズ)というエアバンドを受信して航空機の位置情報などを表示するPCソフトウェアがあり、このACARSの地図上に航空機の位置情報を表示するためには、受信機で受信した情報を解析(デコード)する必要があり、その解析率を上げるためにAGCを無効化しているそうです。そのため、ACARSは使わないが、エアバンドの音声をより受信したいというユーザーの要望に応じて、ALINCOではDJ-X11のAGCを有効化してAM音声を聞き取り易くし、周波数メモリーをエアバンド関連で網羅したエアバンド仕様の「DJ-X11A」という機種も販売しているそうです(ACARS用プロットデータの解析率は30%ほど劣るとのこと)。また、ALINCOにてDJ-X11をDJ-X11Aに改造するサービスも行っているそうです(有料)。DJ-X11をDJ-X11Aに有料で改造して貰うか、DJ-X11Aを追加購入するか、悩むところです。

<代表の独り言>
D103」はアンテナ単体なので、別途基台が必要です。

DJ-X81で緊急警報放送(EWS)の試験放送受信

緊急警報放送(EWS:Emergency Warning System)とは、緊急警報信号を使用して、待機状態にあるテレビやラジオなどの受信機のスイッチを自動的にオンにして行われる放送です。地震など大規模災害が発生した場合や、津波警報が発表された場合などに放送されます。

私が保有しているALINCOのハンディ広帯域受信機「DJ-X81」は、このEWSの受信機能を持っております(EWS受信設定はNHK-FMの周波数を設定するようになっている)。EWSの受信機能はON/OFFすることができますが、EWSをONにするとEWS受信待機状態になり、電源OFF状態でもEWS受信で自動的に電源が入ってNHK-FMの受信を開始しますが、待機電力を消費するので、バッテリーの持ちがかなり悪くなります。EWSをOFFにするとバッテリーの持ちはかなり良くなります。しかし東日本大震災のことを思い出すと、万が一に備えておいた方が良いと考え、私はEWSをONにしています。幸いにも、今までEWSのお世話になるような事態は発生しておりません。しかしそうなると、このEWS、ちゃんと機能するのか? という疑問も出てきます。実はそれを確認できることが、毎月1回あります。

NHKおよび民放各局では、月1回程度、緊急警報放送の試験信号放送をしています。NHKの場合、毎月1日(1月のみ4日)の11:59-12:00に総合テレビ、ラジオ第1、FM放送で緊急警報放送の試験信号放送をしています。実は今までタイミングが合わなくて、試験信号放送受信による「DJ-X81」のEWSの作動を一度も見たことがなかったのですが、本日4月1日はちょうど土曜日で休みだったので、EWSの作動を確認することが出来ました。「DJ-X81」は電源OFF状態からEWS試験信号放送受信して自動的に電源が入り、LEDが黄色に点灯し、画面に、「TEST」という文字と、設定してあるNHK-FMの周波数が交互に繰り返し表示されました。なお、試験放送による動作確認なので音は一切出ませんでした。これが本番の放送だった場合には、電源OFF状態からEWS信号放送受信して自動的に電源が入り、LEDが白色に点滅し、警報音が鳴り響き、設定してあるNHK-FMの放送受信を開始することになります。

今回は初めて緊急警報放送の試験信号放送を受信して「DJ-X81」のEWSの作動を見ましたが、これはなかなか使える機能だと思います。地震、津波、台風など自然災害の多い日本では、非常に有用だと思います。ですので、緊急警報放送対応の受信機を持っている人は、放送局の試験放送日(NHKは毎月1日)に、緊急警報放送の試験信号放送を受信してEWSが作動するか確認しましょう

なお、「DJ-X81」のEWSをONにしているとバッテリーをかなり消費しますが、「DJ-X81」は付属のバッテリーだけでなく、アルカリ単三乾電池でも駆動するので、乾電池さえ確保しておけば、災害による停電時に力を発揮すると思います。

モービルラジアルエレメントアンテナ NAGOYA RE-02

最近、より効率よく無線やラジオ、短波放送を受信するための設備を整備しておりますが、インターネットを検索していて、面白いアンテナを見つけました。googleで「受信感度アップ モービル ラジアル エレメント アンテナ UHF VHF 両用」、「NAGOYA RE-02 Mobile Antenna Ground UHF-F 10-1300MHz」で検索するとヒットするラジアルエレメントアンテナです。検索でヒットするサイトの説明によると、既存のアンテナに取り付けるだけで受信感度がアップするとのこと(ホントかよ?)。性能諸元は以下の通り。

【受信周波数帯】10-1300MHz
【コネクター】M型
【UHF用エレメント】430MHz、1200MHz 9.3cm×3本
【VHF用エレメント】50MHz、144MHz 15cm×3本
【接栓】M型

このラジアルエレメントアンテナは上部がMJ接栓、下部がMP接栓となっており、既存のアンテナ(MP接栓)と基台(MJ接栓)の間に挟み込んで取り付けるタイプです。水平方向に3本のラジアルエレメントを取り付けます。ラジアルエレメントはUHF用(430MHz、1200MHz)の短いエレメント(9.3cm)が3本、VHF用(50MHz、144MHz)の長いエレメント(15cm)が3本付属しており、受信感度をアップしたい周波数帯に合わせてエレメントを付け替えることが可能となっております。私は付け替えるの面倒なので、これを4セット購入して、アンテナ2本に対して上から、

[アンテナ]-[UHF用ラジアルエレメント]-[VHF用ラジアルエレメント]-[基台]

のような構成にしております。おかげでアンテナの見栄えは、何となく凄そうな感じになりました(笑)。ただ、ラジアルエレメントアンテナの効果は、それほどはっきりとはしていません。良くなったような気もするし、変わらない気もします。そもそも、ラジアル不要のノンラジアルアンテナの場合は、ラジアルやアースが不要な設計なので、わざわざラジアルエレメントアンテナを付けても意味がないと言われております。とは言え、せっかく購入したので、時々付けたり外したりして、受信感度の違いを比較したいと思います。

あと、このアンテナを使う時の注意点ですが、このアンテナの上部MJ接栓のネジと、側面のラジアルエレメント用ネジ穴、ラジアルエレメントのネジが黒く塗装されている感じです。このままだとアンテナとして電気的な導通が取れない可能性があるので、使う前に何度もネジを締めたり緩めたりして、赤銅色の地肌が見えるまで塗装を剥がした方が良いと思います。

最後に、このNAGOYA ANTENNAは日本の名古屋にある会社ではありません。名古屋通信股份有限公司(英語名:Reuex Industrial Co., Ltd.)という台湾の会社です。

名古屋通信股份有限公司
Reuex Industrial Co., Ltd.(Nagoya Antenna Taiwan)

http://www.nagoya.com.tw/

<代表の独り言>
なんで台湾なのに名古屋・・・?

ALINCO DJ-X81とDJ-X7での短波放送受信について

先日、ApexRadioの長中短波用受信アンテナ「303WA-2」とALINCOのマルチモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」の組み合わせでは短波放送がかなり受信出来るが、ALINCOのハンディ広帯域受信機「DJ-X81」ではあまり受信出来ない記事を書きました。その後の調査をしたところ、その原因がわかりました。

まず、「DJ-X81」の取扱説明書を読むと、アンテナ関係の記述では「イヤホンアンテナ/外部アンテナの切り替え」という項目がありますが、これについては外部アンテナを使う設定になっており、問題ありません。しかしアンテナとは関係なさそうな「リモコン設定」という項目を見ると、「イヤホンアンテナ、SMAアンテナの切り替え」だけでなく、「AMラジオバーアンテナの切り替え」、「短波放送バーアンテナの切り替え」という項目があります。あれ? そんな設定は取扱説明書に書いてないぞ? と思い、調べてみると、なんと取扱説明書の別紙にて「エキスパート・モード」という設定モードがあることがわかりました。

ALINCO公式Webサイト
DJ-X81 エキスパート・モードについて

http://www.alinco.co.jp/img/manual/manualP20130515001.pdf

引用記事

VFOモードでFUNCキーを長押ししてキーロック状態にして、そのまま引き続きFUNCキーを6回押すとエキスパート・モードとなり、セットモードのサブメニューに説明書には書かれていない項目が追加されます。以下、その機能についてご説明します。

③メインメニュー[Rx]受信設定:

・AbAr [ON]/OFF OFFは内蔵AM放送受信用バーアンテナを使わない
・SbAr [ON]/OFF OFFは内蔵短波放送受信用バーアンテナを使わない

※これらはOFFにすることで得られるメリットは事実上、ありません。常にONにしておいてください。この項目は、主に弊社のサービスセンターでの、メンテナンス用途のために残しています。

まさか「エキスパート・モード」と言う名の隠し機能があるとは思いませんでした。どうやらこの設定のために受信感度の良いベランダに出した「303WA-2」が使われず、受信感度が悪い室内にある「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」が使われて、短波放送の受信が上手くいっていないようです。

念のため、3月22日の日中に、ハンディ広帯域受信機「DJ-X81」などの製造メーカーであるALINCOに電話を掛けて、内蔵バーアンテナの仕様について確認したところ、ハンディ広帯域受信機「DJ-X81」、カードサイズハンディ広帯域受信機「DJ-X7」はAM放送受信用バーアンテナ、短波放送受信用バーアンテナを内蔵しており、通常はこれがONになっているので、外部アンテナを使ってAM放送や短波放送を受信する場合は、これをOFFにする必要があるとのことでした。一方、マルチモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」はAM放送受信用バーアンテナは内蔵しているが、短波放送受信用バーアンテナは内蔵していないとのことでした。

そこで、「DJ-X81」に「303WA-2」を接続し、「エキスパート・モード」で「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」をOFFにして短波放送の周波数帯をスキャンしたところ、良好な短波放送の受信が出来るようになりました! 同様に「DJ-X7」でも「303WA-2」を接続し、取扱説明書を見ながら「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」をOFFにして、短波放送の周波数帯をスキャンしたところ、こちらも良好な短波放送の受信が出来るようになりました! コンパクトなカードサイズハンディ広帯域受信機とは思えないくらい素晴らしい受信感度です!

なお、「DJ-X81」と「DJ-X7」の「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」をONにした場合でも、室内ではなくベランダなどの屋外に出れば、そこそこ短波放送が受信出来ることもわかりました。「DJ-X81」と「DJ-X7」は、外部アンテナがなくても「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」だけで短波放送が受信出来るという意味ではなかなか優れた受信機だと言えます。

<結論>
短波放送が上手く受信出来ない原因は「SSB」モードに対応しているかどうかではありませんでした。原因は利用するアンテナの設定で、「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」をOFFにして受信感度の良い外部アンテナを利用することによって、短波放送を幅広く受信することが出来ます。

短波放送の受信にはSSB対応の受信機が必要!

最近、ALINCOのマルチモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」とApexRadioの長中短波用受信アンテナ「303WA-2」を使って短波放送の受信を楽しんでおります。時々、受信機をALINCOのハンディ広帯域受信機「DJ-X81」に替えて短波放送の受信をするのですが、「DJ-X81」では受信出来る短波放送が極端に少ないことに気付きました。最初はALINCOのハンディ広帯域受信機のハイエンド機「DJ-X11」とミドルレンジ機「DJ-X81」の性能の違いかと思っていたのですが、あまりにも受信出来る短波放送が違いすぎるのでちょっと調べてみると、気がかりな記事が見つかりました。

ラジオNIKKEI 開局60周年特設サイト
http://www.radionikkei.jp/60th/date/20140908/

引用記事

1970年代になると、中波や短波で放送をしたいと考える国が世界中でたくさんでてきました。そのためには、限られた周波数を有効利用する必要があります。つまり、ゆずりあい=詰めあって「イス」を多く作りましょう、というものです。

中波では、それまで10kHzごとにイスを並べていたのを9kHzごとにちょっと狭くして、少しでも多くの局が放送できるようにしました。

また短波では、SSBという従来の半分の周波数帯域で放送する新たな別の方式にすることで対応しましょうと、1979(昭和54)年秋に世界無線主管庁会議(WARK)で確認され、8年後(1987年)に開催された同じ会議で、それを2015年までに全面移行しましょうと提議されました。

中波の場合は、狭くするだけで放送方式は変わらないので特段の問題にはなりませんでしたが(夜間に混信が増えやすくなったというのはあるにしても)、短波の場合は実は大問題だったのです。それは、SSBというのは従来とは異なる別の放送方式だったためです。アマチュア無線などでは使われてきましたが、これを放送にも使おうということになりました。

このSSBはいわゆる普通のラジオではちゃんとした音にならず、それに対応したラジオが新たに必要になるのです(つまりは買い替え。SSB対応機は除く)。ただ、世界的な会議で決まったのですから、それに従わざるをえません。もちろん送信機側の対応も必要です。当社ではこれを通称「2015年問題」と呼んでいました。

どうやら最近の短波放送は単にAMに対応しているだけではなく、SSBにも対応していないと受信出来ないようです。そう言えば、「DJ-X11」はAM、FM、WFM、SSB、CWに対応しておりますが、「DJ-X81」はAM、FM、WFMにしか対応しておりません。そのため、「DJ-X81」では短波放送の受信が極端に少なくなっている可能性があります。

短波放送の受信にはSSBに対応した受信機が必要です!

受信機を購入する時には注意しましょう。

とは言え、不思議なことに、「DJ-X11」で電波形式をオートモードにして短波放送を受信中、画面に表示されている電波形式は「AM」で、手動で電波形式を「LSB」や「USB」の「SSB」に変更すると、放送が聞こえなくなります。理由はこれから調べてみようと思います。

<代表の独り言>
DJ-X81」は短波放送の受信以外では良い受信機だと思います。