短波放送の受信にはSSB対応の受信機が必要!

最近、ALINCOのマルチモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」とApexRadioの長中短波用受信アンテナ「303WA-2」を使って短波放送の受信を楽しんでおります。時々、受信機をALINCOのハンディ広帯域受信機「DJ-X81」に替えて短波放送の受信をするのですが、「DJ-X81」では受信出来る短波放送が極端に少ないことに気付きました。最初はALINCOのハンディ広帯域受信機のハイエンド機「DJ-X11」とミドルレンジ機「DJ-X81」の性能の違いかと思っていたのですが、あまりにも受信出来る短波放送が違いすぎるのでちょっと調べてみると、気がかりな記事が見つかりました。

ラジオNIKKEI 開局60周年特設サイト
http://www.radionikkei.jp/60th/date/20140908/

引用記事

1970年代になると、中波や短波で放送をしたいと考える国が世界中でたくさんでてきました。そのためには、限られた周波数を有効利用する必要があります。つまり、ゆずりあい=詰めあって「イス」を多く作りましょう、というものです。

中波では、それまで10kHzごとにイスを並べていたのを9kHzごとにちょっと狭くして、少しでも多くの局が放送できるようにしました。

また短波では、SSBという従来の半分の周波数帯域で放送する新たな別の方式にすることで対応しましょうと、1979(昭和54)年秋に世界無線主管庁会議(WARK)で確認され、8年後(1987年)に開催された同じ会議で、それを2015年までに全面移行しましょうと提議されました。

中波の場合は、狭くするだけで放送方式は変わらないので特段の問題にはなりませんでしたが(夜間に混信が増えやすくなったというのはあるにしても)、短波の場合は実は大問題だったのです。それは、SSBというのは従来とは異なる別の放送方式だったためです。アマチュア無線などでは使われてきましたが、これを放送にも使おうということになりました。

このSSBはいわゆる普通のラジオではちゃんとした音にならず、それに対応したラジオが新たに必要になるのです(つまりは買い替え。SSB対応機は除く)。ただ、世界的な会議で決まったのですから、それに従わざるをえません。もちろん送信機側の対応も必要です。当社ではこれを通称「2015年問題」と呼んでいました。

どうやら最近の短波放送は単にAMに対応しているだけではなく、SSBにも対応していないと受信出来ないようです。そう言えば、「DJ-X11」はAM、FM、WFM、SSB、CWに対応しておりますが、「DJ-X81」はAM、FM、WFMにしか対応しておりません。そのため、「DJ-X81」では短波放送の受信が極端に少なくなっている可能性があります。

短波放送の受信にはSSBに対応した受信機が必要です!

受信機を購入する時には注意しましょう。

とは言え、不思議なことに、「DJ-X11」で電波形式をオートモードにして短波放送を受信中、画面に表示されている電波形式は「AM」で、手動で電波形式を「LSB」や「USB」の「SSB」に変更すると、放送が聞こえなくなります。理由はこれから調べてみようと思います。

<代表の独り言>
DJ-X81」は短波放送の受信以外では良い受信機だと思います。

長中短波用受信アンテナ ApexRadio 303WA-2での短波放送受信(続報)

先日、ApexRadioの長中短波用受信アンテナ「303WA-2」での短波放送受信が思ったほど良くないと記事を書きましたが、その続報です。記事にも書いた2つの問題点、接続構成と設置場所を改善してみました。

まず、アンテナの設置場所を変えました。元々はベランダの低い場所にあるエアコン室外機の上に「303WA-2」を設置しておりましたが、ベランダの縁から15cmほど外側にせり出すように鉄板を置き、そこに「303WA-2」を設置しました。アンテナを設置している鉄板は念のため鉄アレイ2個で支えております。そして、MP-SMA変換ケーブルを使ってアンテナとALINCOのマルチモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」を直接接続しました。

ここまで準備をしてから「DJ-X11」で短波放送の周波数帯をスキャンすると、かなりの短波放送を受信出来ています! 日本でもこんなにたくさんの外国(中国、韓国、北朝鮮がほとんど)の短波放送が聴けるのかと驚くくらいです。その後、試しにAORの広帯域受信用モービルアンテナ「MA500」に繋ぎ替えて短波放送の周波数帯をスキャンしてみました。一応、短波放送は受信出来ます。高めの周波数帯や、強い電波の場合は受信出来ますが、低めの周波数帯や弱い電波の場合は、「303WA-2」に軍配が上がるようです。逆に、120MHz帯エアバンド、144MHz帯や430MHz帯のアマチュアバンドについては「MA500」では良く受信出来ますが、「303WA-2」では少しは受信出来るけど、かなり心許ない感じでした。やはりアンテナには周波数に合わせて変えなければダメですね。

これで一応、「303WA-2」の受信能力については問題がないことを確認できたわけですが、上記の検証だと設置場所による問題か接続構成による問題か切り分けが出来ていないので、前回と同じ接続構成にしてみました。

[303WA-2]-[SS500]-[DMAX50]-[DJ-X11]
[MA500]

AORの広帯域受信用モービルアンテナ「MA500」とApexRadioの長中短波用受信アンテナ「303WA-2」をダイヤモンド(第一電波工業)の受信用分配器/混合器「SS500」に繋いで1本の同軸ケーブルに集約し、その同軸ケーブルをダイヤモンド(第一電波工業)の受信用プリアンプ「DMAX50」に繋ぎ、そこから同軸ケーブルをALINCOのマルチモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」接続しています。この状態で短波放送や120MHz帯エアバンド、144MHz帯や430MHz帯のアマチュアバンドの受信が良好に出来ましたので、接続構成には問題はなかったと言えます。よって、アンテナの設置場所が問題だったと言えます。

アンテナは障害物のない高い場所に設置しましょう!

今後は、以下のアンテナ構成で受信を楽しみます。

30kHz-30MHz:ApexRadio 303WA-2(長中短波用)
25MHz-1300MHz:AOR MA500(VHF、UHF用)