マルチモードハンディ広帯域受信機 ALINCO DJ-X11A(エアバンド仕様)

以前からALINCO製のマルチモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」を持っておりますが、エアバンド(航空無線)の受信感度がALINCO製のハンディ広帯域受信機「DJ-X81」よりも劣っていると感じ、調べてみると、以下の情報が分かりました。

120/300MHz帯エアバンド受信専用モービルアンテナ ダイヤモンド D103
http://united-monarch.biz/wordpress/archives/4033

引用記事

DJ-X11はAGC(Automatic Gain Control)という機能が無効化されているため、AM音声の受信が聞き取りづらいという情報がありました。これは、ACARS(Aircraft Communications Addressing and Reporting System、エーカーズ)というエアバンドを受信して航空機の位置情報などを表示するPCソフトウェアがあり、このACARSの地図上に航空機の位置情報を表示するためには、受信機で受信した情報を解析(デコード)する必要があり、その解析率を上げるためにAGCを無効化しているそうです。そのため、ACARSは使わないが、エアバンドの音声をより受信したいというユーザーの要望に応じて、ALINCOではDJ-X11のAGCを有効化してAM音声を聞き取り易くし、周波数メモリーをエアバンド関連で網羅したエアバンド仕様の「DJ-X11A」という機種も販売しているそうです(ACARS用プロットデータの解析率は30%ほど劣るとのこと)。また、ALINCOにてDJ-X11をDJ-X11Aに改造するサービスも行っているそうです(有料)。DJ-X11をDJ-X11Aに有料で改造して貰うか、DJ-X11Aを追加購入するか、悩むところです。

という訳で、AGCを有効化したエアバンド仕様のDJ-X11Aを買ってしまいました! さっそくDJ-X11Aのレビューです。

DJ-X11とDJ-X11Aの外観は全く同じで、両機とも本体正面の製品名が「DJ-X11」と書かれており、見分けが付きません。バッテリーパックを外し、本体裏側(内部)の製品名を確認すると、DJ-X11Aの場合はちゃんと「DJ-X11A」と書かれているので、ここで見分けることが出来ます。

さて、エアバンドの受信感度の違いについての比較実験です。同一のアンテナをダイヤモンド(第一電波工業)の受信用分配器/混合器「SS500」でDJ-X11とDJ-X11Aに分配接続し、同一周波数を受信して比較しました。当初、DJ-X11Aの受信感度がSメーターで1.5メモリくらい上との結果が出ましたが、本体設定を確認すると、DJ-X11のスケルチ設定が「5」でDJ-X11Aが「3」でした。スケルチ設定やアッテネータ設定などを全て同じにしたところ120MHz帯のエアバンド、144/430MHz帯のアマチュアバンドの受信感度はほぼ同じ結果となりました。しかし、128.8MHzの羽田ATISについては、DJ-X11では聞き取れず、DJ-X11Aではなんとか聞き取れました。

あと、AMラジオ放送(810kHzのAFN、954kHzのTBSラジオ)を受信すると、受信感度は同じですが、同じ音量設定であるにもかかわらず、DJ-X11Aの方が大きな音量で聞こえました。DJ-X11の音量「20」とDJ-X11Aの音量「15」で同じくらいの大きさの音がスピーカーから聞こえます。FMラジオ放送(80.0MHzのTOKYO FM、81.3MHzのJ-WAVE)は同じ受信感度で同じ音量で聞こえました。やはりDJ-X11Aはエアバンドでも使われるAM型式の音声復調の能力が高いようです。

短波放送の受信においても、電波型式がAMなので、DJ-X11Aの方が大きな音で復調されていますが、受信感度自体は同じで、Sメーターの振れ方も同じでした。ただ、スピーカーから聞こえる音声は、DJ-X11はマイルドで、DJ-X11Aはやや尖っている感じがします。

結論から言うと、AM型式の電波についていえば、同じ音量設定でもDJ-X11よりDJ-X11Aの方が大きな音で聞こえ、DJ-X11で受信用プリアンプが必要な状態でも、DJ-X11Aならばそのまま聞こえる感じです。あと、DJ-X11AはDJ-X11よりも受信感度が少し良いみたいで、同じスケルチ設定にすると、DJ-X11Aは少し雑音を拾いやすい傾向があります(特に144/430MHzのアマチュアバンド)。

今回の比較で実感したのは、スケルチ設定の重要性です。一度スケルチ設定をするとあとはそのままのことが多かったのですが、受信の都度、状況に合わせてスケルチを調整することの重要性を認識しました。各種無線や短波放送、ラジオ放送の受信を楽しむ時には、スケルチを上手く調整しましょう! 雑音が多くても構わなければ、スケルチ調整でかなり受信出来るようになります。

エアバンド仕様の「DJ-X11A」、エアバンドに限らず、AMラジオ放送や短波放送など、AM型式の音声を受信する場合は確かに効果があると思います。

エアバンド専用受信機 アジア通信工業(シグナル・コミュニケーション) R-535

最近、私がエアバンドの受信に興味を持っていることを知った知人が、エアバンド専用受信機を貸してくれました。かつてアジア通信工業という会社が販売していた、シグナル・コミュニケーション製「R-535」というエアバンド専用受信機です。ハンディ機と聞いていたのですが、持ってきてくれたものを見ると、弁当箱のようなサイズです。外観もかなりレトロな感じがします。ハンディ機と言うよりもポータブル機という呼び方がぴったりの感じです。携帯用の黒い革カバーが被せてあり、フロント操作部だけが露出する感じになっています。

あと、エアバンド専用アンテナも貸してくれました。これもなかなか古い製品で、川崎電子製のVHFエアバンド専用アンテナ「KH-42A」というもので、124MHz帯に特化したアンテナです。現在では製造終了しているようで、代わりに超高感度使用目的別受信アンテナ「KH-42AL」という製品が製造されているようです。

ずいぶんレトロな製品を貸してくれたなと思いつつ、受け取りをした街中の喫茶店の外でアンテナを装着して128.8MHzの羽田ATISを受信してみたところ、普通のラジオ放送と変わらないレベルで音声が聞こえたのでびっくりしました! さすがにエアバンド受信専用機と銘打つだけあります。専用機に専用アンテナ、この組み合わせは最強だと思いました。

なお、自宅に持ち帰り、ダイヤモンド(第一電波工業)のエアバンド受信専用モービルアンテナ「D103」を接続してエアバンドの受信をしましたが、受信感度自体はALINCO製オールモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」とあまり変わりませんでした。ちょっとがっかり。マンション4階のベランダにアンテナを設置しておりますが、自宅の電波受信状況はあまり良くないようです・・・。しかし、「R-535」の内蔵スピーカーから聞こえる音声は柔らかでかなり聞きやすい状態でした。

アジア通信工業(シグナル・コミュニケーション)のエアバンド専用受信機「R-535」と川崎電子製のVHFエアバンド専用アンテナ「KH-42A」は、もう暫く借りて、他の受信機との受信感度の違いなどを検証したいと思います。

<後日談>
ダイヤモンド(第一電波工業)のエアバンド受信専用モービルアンテナ「D103」を使い、「R-535」、「DJ-X11」、「DJ-X11A(エアバンド仕様)」のエアバンド受信比較を行いました。結果は、一位が「R-535」で受信感度、了解度ともに高く、二位が「DJ-X11A(エアバンド仕様)」、三位が「DJ-X11」でした。R-535で受信中の周波数をDJ-X11AやDJ-X11で受信して、スケルチを調整して同じくらいの了解度にしようと試みましたが、R-535では聞き取れる周波数が、DJ-X11AやDJ-X11では受信は出来るけど聞き取りづらい状態でした。DJ-X11AにAORのVHFエアーバンドフィルター「ABF128」を付けてもR-535にはかないませんでした。エアバンド受信専用機の能力は大したものです。

<代表の独り言>
レトロとか古くさいとか書きましたが、調べてみると「R-535」は名機と名高いエアバンド専用受信機のようで、今でもこの受信機のファンが多いみたいです。どうやら知人はとっておきの受信機を私に貸してくれたようですね。感謝です。

120/300MHz帯エアバンド受信専用モービルアンテナ ダイヤモンド D103

ALINCO製ハンディ広帯域受信機「DJ-X7」、「DJ-X81」、「DJ-X11」での受信感度向上を目指して、ダイヤモンド(第一電波工業)の120/300MHz帯エアバンド受信専用モービルアンテナ「D103」を購入しました。

受信を始めた当初は、1本のアンテナで何でも受信出来る広帯域受信用アンテナがあればよいと思っており、AORの広帯域受信用モービルアンテナMA500を愛用しておりましたが、最近、ApexRadioの長中短波受信用アンテナ303WA-2で専用アンテナの効果を実感したので、エアバンド専用アンテナを購入してみました。「D103」のアンテナの長さは1.3m。303WA-2より短く、MA500より長い感じです。303WA-2は夜間の短波放送受信にしか使っていないので、昼間、アンテナを「D103」に交換し、2台の受信機でエアバンドの受信をしてみました。受信した結果は以下の通り。

<DJ-X11+D103>
・120.5MHzの東京航空交通管制部(東京コントロール)関東西セクター
→今まで通り感度良好。

・128.8MHzの羽田ATIS
→受信ランプは点灯するものの音声は不明。

<DJ-X81+D103>
・120.5MHzの東京航空交通管制部(東京コントロール)関東西セクター
→今まで通り感度良好。しかしDJ-X11でかろうじて受信出来る微弱な電波になると受信不可。

・128.8MHzの羽田ATIS
→雑音は入るものの、音声が聞き取れるレベルで受信可能。

また、私はダイヤモンド(第一電波工業)の受信用分配器/混合器SS500を2つ使って2本のアンテナを集約し、それを2台の受信機に分配しているので、もう1本のアンテナであるAOR MA500を取り外してみると、DJ-X81でも羽田ATISの音声が聞こえなくなりました。よって、「D103」によるエアバンド受信感度向上は間違いないと言えるでしょう。

特定周波数に合わせた専用アンテナの効果をまたしても実感しました。聴きたい無線の周波数が決まっているのならば、目的の周波数に合わせた専用アンテナが一番効果的だと改めて実感しました。

ところで、上記のように同じアンテナでもDJ-X11とDJ-X81で受信感度が異っております。DJ-X11はALINCOのハンディ広帯域受信機の最上位モデルであり、DJ-X81よりも受信感度が良いものだと思っていたので、意外な結果でした。そこで調べてみると、DJ-X11はAGC(Automatic Gain Control)という機能が無効化されているため、AM音声の受信が聞き取りづらいという情報がありました。これは、ACARS(Aircraft Communications Addressing and Reporting System、エーカーズ)というエアバンドを受信して航空機の位置情報などを表示するPCソフトウェアがあり、このACARSの地図上に航空機の位置情報を表示するためには、受信機で受信した情報を解析(デコード)する必要があり、その解析率を上げるためにAGCを無効化しているそうです。そのため、ACARSは使わないが、エアバンドの音声をより受信したいというユーザーの要望に応じて、ALINCOではDJ-X11のAGCを有効化してAM音声を聞き取り易くし、周波数メモリーをエアバンド関連で網羅したエアバンド仕様の「DJ-X11A」という機種も販売しているそうです(ACARS用プロットデータの解析率は30%ほど劣るとのこと)。また、ALINCOにてDJ-X11をDJ-X11Aに改造するサービスも行っているそうです(有料)。DJ-X11をDJ-X11Aに有料で改造して貰うか、DJ-X11Aを追加購入するか、悩むところです。

<代表の独り言>
D103」はアンテナ単体なので、別途基台が必要です。