短波受信用ハイパスフィルター ApexRadio HPF2050

ALINCO製ハンディ広帯域受信機「DJ-X7」、「DJ-X81」、「DJ-X11」、「DJ-X11A」での短波放送の受信感度向上を目指して、ApexRadioの短波受信用ハイパスフィルター「HPF2050」を購入しました。

HPF2050」は、アンテナと受信機の間に取り付けるフィルターで、短波帯受信の際に影響を及ぼすことのある中波帯以下の信号を大幅に減衰させることができるそうです。主なスペックは以下の通りです。

カットオフ周波数:約2000kHz
減衰量(1500kHz):50dB
減衰量(1000kHz):60dB
その他:フィルターをオン/オフするスイッチ付き

早速、「DJ-X11A」に「HPF2050」を装着し、フィルターオフの状態で色々な周波数を受信した後、フィルターオンにすることによって受信感度がどのように変わるかを確認してみました。結果は以下の通りです。

・AMラジオ放送
 594kHzのNHKラジオ第1:受信不可。
 693kHzのNHKラジオ第2:受信不可。
 810kHzのAFN:受信不可。
 954kHzのTBSラジオ:受信不可。

・短波放送
 3.945MHzのラジオNIKKEI 第2放送:良く聞こえました。
 6.055MHzのラジオNIKKEI 第1放送:良く聞こえました。
 9.585MHzのKBSワールドラジオ日本語放送(韓国):良く聞こえました。
 11.685MHzの北朝鮮(?)の放送:Sメーターで約半分の受信感度になりました。

・FMラジオ放送
 80.0MHzのTOKYO FM:良く聞こえました。
 81.3MHzのJ-WAVE:良く聞こえました。
 82.5MHzのNHK-FM:良く聞こえました。

・120MHz帯エアバンド
 良く聞こえました。

・144MHz帯アマチュアバンド
 良く聞こえました。

・430MHz帯アマチュアバンド
 Sメーターで約半分の受信感度になりました。

この結果を見ると、一部の短波放送が減衰されているのが気になりますが、AMラジオ放送が完全にカットオフされて、概ねスペック通りに減衰しているようです。なぜか430MHz帯アマチュアバンドも減衰されていますが、無線に詳しい知人によると、本フィルターは短波受信用のフィルターなので、短波帯以外が減衰されてしまうのは動作としては問題ないとのことでした。

私の受信環境では「HPF2050」を使用しても短波放送の受信感度はあまり変わりませんでしたが、これは幸いにも他の電波の干渉を受けていないということなのでしょう。今後、短波放送受信時には一応「HPF2050」をフィルターをオフの状態で装着しておき、雑音が多い時にフィルターをオンにしてみようと思います。

VHFエアバンドフィルター AOR ABF128

ALINCO製ハンディ広帯域受信機「DJ-X7」、「DJ-X81」、「DJ-X11」、「DJ-X11A」でのエアバンド(航空無線)の受信感度向上を目指して、AORのVHFエアバンドフィルター「ABF128」を購入しました。

ABF128」は、アンテナと受信機の間に取り付けるフィルターで、90MHz以下の放送周波数と172MHz以上のテレビ放送の周波数に対して40dBmの減衰を行い、108MHz-136MHzのVHF帯エアバンドの受信を抑圧されないようにするものです。簡単に言えば、エアバンド以外の邪魔な電波を遮断してくれるフィルターです。主なスペックは以下の通りです。

周波数範囲:108MHz-136MHz
減衰量(0.3MHz-75MHz):最低40dB
減衰量(175MHz-400MHz):最低40dB

早速、「ABF128」を「DJ-X11A」を装着し、「ABF128」未装着の「DJ-X11」と同じ周波数を受信して、受信感度の違いを確認してみました。結果は以下の通りです。

・AMラジオ放送
 594kHzのNHKラジオ第1:受信不可。
 693kHzのNHKラジオ第2:受信不可。
 810kHzのAFN:受信不可。
 954kHzのTBSラジオ:ぎりぎり受信はするけど聞き取り不可。

・短波放送
 3.945MHzのラジオNIKKEI 第2放送:受信不可。
 6.055MHzのラジオNIKKEI 第1放送:受信不可。

・FMラジオ放送
 80.0MHzのTOKYO FM:良く聞こえました。
 81.3MHzのJ-WAVE:良く聞こえました。
 82.5MHzのNHK-FM:良く聞こえました。

・120MHz帯エアバンド
 良く聞こえました。

・144MHz帯アマチュアバンド
 Sメーターで約半分の受信感度になりました。

・430MHz帯アマチュアバンド
 受信不可。

この結果を見ると、確かにスペック通りに減衰しているようです。私の受信環境では「ABF128」を装着してもエアバンドの受信感度は変わりませんでしたが、これは幸いにも他の電波の干渉を受けていないということなのでしょう。「ABF128」は外出先でのエアバンド受信で、他の電波が強い時などに威力を発揮しそうです。

エアバンド専用受信機 アジア通信工業(シグナル・コミュニケーション) R-535

最近、私がエアバンドの受信に興味を持っていることを知った知人が、エアバンド専用受信機を貸してくれました。かつてアジア通信工業という会社が販売していた、シグナル・コミュニケーション製「R-535」というエアバンド専用受信機です。ハンディ機と聞いていたのですが、持ってきてくれたものを見ると、弁当箱のようなサイズです。外観もかなりレトロな感じがします。ハンディ機と言うよりもポータブル機という呼び方がぴったりの感じです。携帯用の黒い革カバーが被せてあり、フロント操作部だけが露出する感じになっています。

あと、エアバンド専用アンテナも貸してくれました。これもなかなか古い製品で、川崎電子製のVHFエアバンド専用アンテナ「KH-42A」というもので、124MHz帯に特化したアンテナです。現在では製造終了しているようで、代わりに超高感度使用目的別受信アンテナ「KH-42AL」という製品が製造されているようです。

ずいぶんレトロな製品を貸してくれたなと思いつつ、受け取りをした街中の喫茶店の外でアンテナを装着して128.8MHzの羽田ATISを受信してみたところ、普通のラジオ放送と変わらないレベルで音声が聞こえたのでびっくりしました! さすがにエアバンド受信専用機と銘打つだけあります。専用機に専用アンテナ、この組み合わせは最強だと思いました。

なお、自宅に持ち帰り、ダイヤモンド(第一電波工業)のエアバンド受信専用モービルアンテナ「D103」を接続してエアバンドの受信をしましたが、受信感度自体はALINCO製オールモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」とあまり変わりませんでした。ちょっとがっかり。マンション4階のベランダにアンテナを設置しておりますが、自宅の電波受信状況はあまり良くないようです・・・。しかし、「R-535」の内蔵スピーカーから聞こえる音声は柔らかでかなり聞きやすい状態でした。

アジア通信工業(シグナル・コミュニケーション)のエアバンド専用受信機「R-535」と川崎電子製のVHFエアバンド専用アンテナ「KH-42A」は、もう暫く借りて、他の受信機との受信感度の違いなどを検証したいと思います。

<後日談>
ダイヤモンド(第一電波工業)のエアバンド受信専用モービルアンテナ「D103」を使い、「R-535」、「DJ-X11」、「DJ-X11A(エアバンド仕様)」のエアバンド受信比較を行いました。結果は、一位が「R-535」で受信感度、了解度ともに高く、二位が「DJ-X11A(エアバンド仕様)」、三位が「DJ-X11」でした。R-535で受信中の周波数をDJ-X11AやDJ-X11で受信して、スケルチを調整して同じくらいの了解度にしようと試みましたが、R-535では聞き取れる周波数が、DJ-X11AやDJ-X11では受信は出来るけど聞き取りづらい状態でした。DJ-X11AにAORのVHFエアーバンドフィルター「ABF128」を付けてもR-535にはかないませんでした。エアバンド受信専用機の能力は大したものです。

<代表の独り言>
レトロとか古くさいとか書きましたが、調べてみると「R-535」は名機と名高いエアバンド専用受信機のようで、今でもこの受信機のファンが多いみたいです。どうやら知人はとっておきの受信機を私に貸してくれたようですね。感謝です。

ALINCO DJ-X81とDJ-X7での短波放送受信について

先日、ApexRadioの長中短波用受信アンテナ「303WA-2」とALINCOのマルチモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」の組み合わせでは短波放送がかなり受信出来るが、ALINCOのハンディ広帯域受信機「DJ-X81」ではあまり受信出来ない記事を書きました。その後の調査をしたところ、その原因がわかりました。

まず、「DJ-X81」の取扱説明書を読むと、アンテナ関係の記述では「イヤホンアンテナ/外部アンテナの切り替え」という項目がありますが、これについては外部アンテナを使う設定になっており、問題ありません。しかしアンテナとは関係なさそうな「リモコン設定」という項目を見ると、「イヤホンアンテナ、SMAアンテナの切り替え」だけでなく、「AMラジオバーアンテナの切り替え」、「短波放送バーアンテナの切り替え」という項目があります。あれ? そんな設定は取扱説明書に書いてないぞ? と思い、調べてみると、なんと取扱説明書の別紙にて「エキスパート・モード」という設定モードがあることがわかりました。

ALINCO公式Webサイト
DJ-X81 エキスパート・モードについて

http://www.alinco.co.jp/img/manual/manualP20130515001.pdf

引用記事

VFOモードでFUNCキーを長押ししてキーロック状態にして、そのまま引き続きFUNCキーを6回押すとエキスパート・モードとなり、セットモードのサブメニューに説明書には書かれていない項目が追加されます。以下、その機能についてご説明します。

③メインメニュー[Rx]受信設定:

・AbAr [ON]/OFF OFFは内蔵AM放送受信用バーアンテナを使わない
・SbAr [ON]/OFF OFFは内蔵短波放送受信用バーアンテナを使わない

※これらはOFFにすることで得られるメリットは事実上、ありません。常にONにしておいてください。この項目は、主に弊社のサービスセンターでの、メンテナンス用途のために残しています。

まさか「エキスパート・モード」と言う名の隠し機能があるとは思いませんでした。どうやらこの設定のために受信感度の良いベランダに出した「303WA-2」が使われず、受信感度が悪い室内にある「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」が使われて、短波放送の受信が上手くいっていないようです。

念のため、3月22日の日中に、ハンディ広帯域受信機「DJ-X81」などの製造メーカーであるALINCOに電話を掛けて、内蔵バーアンテナの仕様について確認したところ、ハンディ広帯域受信機「DJ-X81」、カードサイズハンディ広帯域受信機「DJ-X7」はAM放送受信用バーアンテナ、短波放送受信用バーアンテナを内蔵しており、通常はこれがONになっているので、外部アンテナを使ってAM放送や短波放送を受信する場合は、これをOFFにする必要があるとのことでした。一方、マルチモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」はAM放送受信用バーアンテナは内蔵しているが、短波放送受信用バーアンテナは内蔵していないとのことでした。

そこで、「DJ-X81」に「303WA-2」を接続し、「エキスパート・モード」で「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」をOFFにして短波放送の周波数帯をスキャンしたところ、良好な短波放送の受信が出来るようになりました! 同様に「DJ-X7」でも「303WA-2」を接続し、取扱説明書を見ながら「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」をOFFにして、短波放送の周波数帯をスキャンしたところ、こちらも良好な短波放送の受信が出来るようになりました! コンパクトなカードサイズハンディ広帯域受信機とは思えないくらい素晴らしい受信感度です!

なお、「DJ-X81」と「DJ-X7」の「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」をONにした場合でも、室内ではなくベランダなどの屋外に出れば、そこそこ短波放送が受信出来ることもわかりました。「DJ-X81」と「DJ-X7」は、外部アンテナがなくても「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」だけで短波放送が受信出来るという意味ではなかなか優れた受信機だと言えます。

<結論>
短波放送が上手く受信出来ない原因は「SSB」モードに対応しているかどうかではありませんでした。原因は利用するアンテナの設定で、「内蔵短波放送受信用バーアンテナ」をOFFにして受信感度の良い外部アンテナを利用することによって、短波放送を幅広く受信することが出来ます。

短波放送の受信にはSSB対応の受信機が必要!

最近、ALINCOのマルチモードハンディ広帯域受信機「DJ-X11」とApexRadioの長中短波用受信アンテナ「303WA-2」を使って短波放送の受信を楽しんでおります。時々、受信機をALINCOのハンディ広帯域受信機「DJ-X81」に替えて短波放送の受信をするのですが、「DJ-X81」では受信出来る短波放送が極端に少ないことに気付きました。最初はALINCOのハンディ広帯域受信機のハイエンド機「DJ-X11」とミドルレンジ機「DJ-X81」の性能の違いかと思っていたのですが、あまりにも受信出来る短波放送が違いすぎるのでちょっと調べてみると、気がかりな記事が見つかりました。

ラジオNIKKEI 開局60周年特設サイト
http://www.radionikkei.jp/60th/date/20140908/

引用記事

1970年代になると、中波や短波で放送をしたいと考える国が世界中でたくさんでてきました。そのためには、限られた周波数を有効利用する必要があります。つまり、ゆずりあい=詰めあって「イス」を多く作りましょう、というものです。

中波では、それまで10kHzごとにイスを並べていたのを9kHzごとにちょっと狭くして、少しでも多くの局が放送できるようにしました。

また短波では、SSBという従来の半分の周波数帯域で放送する新たな別の方式にすることで対応しましょうと、1979(昭和54)年秋に世界無線主管庁会議(WARK)で確認され、8年後(1987年)に開催された同じ会議で、それを2015年までに全面移行しましょうと提議されました。

中波の場合は、狭くするだけで放送方式は変わらないので特段の問題にはなりませんでしたが(夜間に混信が増えやすくなったというのはあるにしても)、短波の場合は実は大問題だったのです。それは、SSBというのは従来とは異なる別の放送方式だったためです。アマチュア無線などでは使われてきましたが、これを放送にも使おうということになりました。

このSSBはいわゆる普通のラジオではちゃんとした音にならず、それに対応したラジオが新たに必要になるのです(つまりは買い替え。SSB対応機は除く)。ただ、世界的な会議で決まったのですから、それに従わざるをえません。もちろん送信機側の対応も必要です。当社ではこれを通称「2015年問題」と呼んでいました。

どうやら最近の短波放送は単にAMに対応しているだけではなく、SSBにも対応していないと受信出来ないようです。そう言えば、「DJ-X11」はAM、FM、WFM、SSB、CWに対応しておりますが、「DJ-X81」はAM、FM、WFMにしか対応しておりません。そのため、「DJ-X81」では短波放送の受信が極端に少なくなっている可能性があります。

短波放送の受信にはSSBに対応した受信機が必要です!

受信機を購入する時には注意しましょう。

とは言え、不思議なことに、「DJ-X11」で電波形式をオートモードにして短波放送を受信中、画面に表示されている電波形式は「AM」で、手動で電波形式を「LSB」や「USB」の「SSB」に変更すると、放送が聞こえなくなります。理由はこれから調べてみようと思います。

<代表の独り言>
DJ-X81」は短波放送の受信以外では良い受信機だと思います。